繰り上がりのあるたし算
1年生の算数における最初の難関が『繰り上がりのあるたし算』です。数の合成や分解など,数を自由自在に操る(イメージする)ことができないと,繰り上がりのあるたし算はマスターできません。
本校の1年生は今この課題に取り組んでいます。まずは,『8+3』の計算方法の理解です。ここでは,児童の頭の中の様子をホワイトボードに書き表すことに挑戦してみました。1年生にとっては初めての経験で,口では説明できても,それを言葉や図・絵に表現することはかなり難しかったようです。どの子も悪戦苦闘していました。(理解していることを理解(認知)することを,心理学用語で『メタ認知』といいます。メタ認知の部分を表現することは,我々大人でも難しいものです。)
来年から始まる新しい学習指導要領(教えるべき内容のリスト)では,『説明,論述,討論』が重視されています。1年生のうちからこうした経験を積み,これからの時代に必要な力を身につけさせたいものです。
写真は,1年生が考えた『8+3』のやり方と授業後の黒板の様子です。1年生なりに一生懸命に考えた跡がよく分かります。