円周率は?
今日は5年生の『プチ授業研究会』がありました。これは,本校の重点目標『自分の考えを伝え合う児童の育成』の達成をめざして,我々教員の授業力を向上させるために行っているものです。『プチ』がつく理由としては,肩ひじ張らずに互いに授業を公開し合い,校内の小さな集団で小さな研究を何度も積み重ねていこうという思いがあるのです。これとは別に,年に2回嶺南教育事務所から指導主事を招き,『プチ』ではない『ビッグ(?!)』な研究会も行っています。
今日の学習では,様々な円形物体の直径と円周との関係を調べました。まず,お盆,ヨーヨー,缶のふた,CD・・・,それぞれの直径と円周を実測します。その後は,両者の関係について電卓を用いて見出す活動です。試行錯誤の結果,円周が直径の3倍とちょっとになっていることに気づきました。『円周率は,3.14ですよ』と教えることは簡単ですが,実際に物を操作し,いくつもの事例から帰納的に結論を導き出すという学習過程にこそ大きな意味があります。
以前,『今後,学校では円周率を「3」と教える』といった誤った情報が流れたことがあります。しかし実際は,今も昔も『3.14』であることを指導し,概算する時など必要に応じて『3』を用いることができるように指導してきています。必要に応じて『3』を使ったり,『3.14』を使ったり,さらに正確に求めたい時には『3.1415926535897932・・・』を使う場合もあるかも知れません。今日の学習を終えた子どもたちには,今後の学習や生活の中で円周率を使うときに,臨機応変に使い分けられる子ども達であってほしいと思います。
ためしに,子ども達の実測値をエクセルでグラフにプロットしてみると,見事に直線になりました。なかなか素晴らしい精度での測定です!プロット図は写真を参照してください。