アイマスク・車いす体験
今日の2~時間目,社会福祉協議会の方をお迎えし,4年生の児童が福祉・障がいに関する学習をしました。初めに,教室で『障がい』のとらえ方や,『バリアフリー』に関する話をお聞きしました。次に,アイマスクと車いすの体験(・介助体験)をしました。
体験後の児童の感想を紹介します。
『ぼくは,しょうがいがとくべつではないというのがよく分かりました。なぜかというと,しょうがいというのは「生活に不自由がある」ということだからです。ぼくは,おかしを買う時,(棚が)高くて手が届かない時があります。その時は,家族がいなかったら他の大人の人に取ってもらうので,他の人でも困っていたら助けてあげたいです。』
『今日,アイマスクの体験や車いすに乗ったりしましたが,最初のお話で心に残ったことは「目が見えなかったり,手足が不自由ということはしょうがいじゃない。それは,その人の個性であり,しょうがいは誰にでもある」ということです。なぜかというと,今までそんなことは考えたことがなかったからです。』
私も大学時代に同様のことを習ったことがあります。それは,『障がいは,自分と相手との間に立ちはだかっているものである。例えば,耳が聞こえない人がいるとする。耳が聞こえないというのは,その人の特徴であって,こちらが手話や指文字をマスターすれば,その人と難なくコミュニケーションができる。したがって,障がいを相手に押し付けてはいけない。両者の間にある障がい(障壁)を乗り越える努力を互いにするべきではないだろうか。』というものでした。
この話は私にとって非常に衝撃的でした。20年以上も前の話であるのに,今でも鮮明に覚えています。このように考えると,『障がい者』と呼ばれる人は,特別な人たちではなくなります。同時に,自分自身のすべきことが見えてくるような気がします。
今は人権週間真っ只中です。ご家庭でも『障がい』ということについてお子さんと話をしていただけると幸いです。