百聞は一見に如かず
『百聞は一見に如(し)かず』ということわざがあります。これは,「百回説明を聞くよりも、自分の目で一回見たほうが確かである」という教えです。学校で行われる学習には、このことわざがぴったりと当てはまるものが多く存在します。教室で座学を続けるよりも,思い切って見学や体験に出かけた方が,学習の効果が大きくあがることがよくあります。
今日は,4年生の社会科の学習で消防署(若狭消防上中分署)の見学に出かけました。事前に教室で,『早く現場にかけつける工夫』について,教科書を見たり知っていることを発表したり,予想を話し合ったりしていました。しかし,今日消防署に行くと,『仮眠室から車庫までの距離が非常に短いこと』や『防火服などの装備がすぐに着用できるように整然と並べられていること』など,見学して初めて分かることがたくさんありました。こうした内容は,教科書に書いてあるわけではなく,子どもたちの予想にも出てこない内容ばかりでした。
見学に出るには,それなりの準備と行き帰りのロスタイムなど,課題がないわけではありません。しかし,見学でしか得られないこと,例えば今日であれば,消防署員の方の『人を助けたい』という熱い思いや熱心な訓練風景などを間近で感じることができます。生きた学習をするためにも,可能な限り『学校の外』へ出かけていきたいものです。