鳥羽谷の地層
先日,6年生の理科授業の一環で,地層見学に出かけました。行き先は,舞鶴若狭自動車道の上中インターの工事現場です。
現地では,西松建設の明石さん,そしてネクスコ中日本の田中さんにお世話になり,鳥羽谷の地層のことについて詳しく,かつ分かりやすく教えていただきました。
お話によると,恐竜が栄えていたころの鳥羽谷は海水に覆われており,大地の移動によって山が形成され,徐々に水が引いてできた場所だということです。そのため,谷の中央部(鳥羽川付近)の地盤が軟弱でその層も厚く,山際に行けばいくほど,軟弱地盤の層が薄くなっているようです。また,このあたりの山はチャート(海底にたまった微生物の死骸が固まってできた岩石)と頁岩(けつがん:泥が固まってできた岩石)でできており,火山によってできた岩石(火成岩)はないとのことでした。他にも,強い力が加わって地層が変形した『褶曲(しゅうきょうく)』という部分も見せていただきました。
田中さんは非常に『石』に詳しい方で,どこにでもありそうな石について,その成り立ちをドラマチックに語ってくださいました。やはり専門家はひと味もふた味も違います!そのお話を子ども達も興味深そうに聞いていました。